選手はもちろん、応援する人たちも熱中症に気をつけましょう

関東地方は梅雨入りも早いと思ったら、あっという間に梅雨が明けてしまい、記録を取り始めてからはじめての6月のうちの梅雨明けで、40℃近い猛暑がつづいています。

現在のところは新型コロナも小康状態で、都内では少し増えているようですが、栃木県では各種のスポーツの大会が通常通り開催される状況です。

例年であれば、まだ梅雨の最中で雨の影響で試合の日程が変更になったりする頃ですが、今年は熱中症を6月のうちから心配しなければいけません。

 

高校野球については、昨年夏は観客の人数の制限などありましたが、今年は家族に加えて、ブラスバンドや一般の生徒が野球の試合を応援すると思われます。

開会式が雨混じりの日という年もありましたが、今年はすでに梅雨が明け、猛暑のなかの入場行進になる可能性が高いです。

栃木県の高校野球は、春・夏・秋の大会は各球場に獨協医大の看護師さんが待機し、大会の日程によってはさらにNPO法人野球医療サポート栃木の医師が待機し、準々決勝以上は理学療法士もアイシングの対応などで球場にいることになっています。

ただし、雨で順延になると、予備日には看護師さんがいない日があるかもしれません。

 

過去に猛暑でスタンドに高校野球の応援に来ていた一般の生徒や学校の先生に熱中症が多く発生した年がありました。

新型コロナ前の時代ですので、スタンドでは応援席にまとまって密に座っていたり、水分補給が不十分だったり、朝食をきちんと食べていないまま応援に来たという生徒が多かったかもしれません。

 

この猛暑では、1試合の観戦でも1リットルの水分では少ないように思われます。前の日から糖質が多めの食事と十分な睡眠をとることも、観戦の準備として必要かもしれません。

 

選手の祖父母も観戦したいというかもしれませんが、基礎疾患がいろいろとある場合は、夏の大会の炎天下での観戦は危険を伴います。

高校野球の3会場のうち、宇都宮清原球場はスタンドに屋根が全くなく、強い日射しを避けるとなると、スタンド下の通路まで下りるしかありません。

熱中症でふらふらになっているとスタンドの階段も大変です。

 

高校野球に限らず、中学や学童の野球大会も行うような球場も含めて、野球場は医療機関や消防署から近くないことも多く、また高校野球の場内アナウンスにあるように、大会本部を通じて救急要請をしないと救助がスムーズに行えないことが予想され、熱中症にならないよう様々な準備が必要です。

夏の高校野球の場合は、球場の医務室は冷蔵庫にOS-1を多く用意している可能性が高いですが、十分な医療ができるわけではなく、救急車で病院に搬送するまで治療らしい治療ができないものとして考えていたほうがよいです。

 

選手が脚をつってしまうのも軽度の熱中症の一部の症状と考えることもできて、将来的には大会運営の仕組み自体が変わる時代が来るのかもしれませんが、現状では鍛えているはずの選手でも、試合中に担架で運ぶようなことも起こりうる猛暑ということです。

 

この夏、試合を観戦する方々や

試合に出場する選手の皆さんは、いまいちど熱中症対策を考えましょう。

いつもの夏よりも一段上の対策をお願いします。